Web-Made Pretty Witch †
携帯で Pretty Witch(鬼束ちひろを紹介するフリーペーパー)が 流れていたことがあった。 Pretty Witchは 第7部まで配られ その後ピンクの一冊の本になった(非売品)
以下は 携帯の流れたPretty Witchの一部である。
今回1st ALBUMの『インソムニア』を出して聞かれるのは、やっぱり詩に関するものが一番多いですね。 どうしてこういう詩を書くのか、書けるのか、みたいな。でもいつも言ってることですけど、詩を書いてるときは、素のわたしじゃないからほんと答えられない。もやもやっとしたものを言葉に変えてると思うんだけど、絵描きさんが絵を描くようにとか、無意識の中の意識で書いてるとか、そういう風にしかわからない。特に今回のアルバムはいろいろ細かく言葉で説明したくないという気持ちもあるんです。 詩を書いているとき、わたしの中で起こっている状態は、もしかしたら天気みたいなもので、嵐になったり、パッと急に晴れたりしてるのかもしれないし、自分じゃよくわからない。それにその状態というか、詩を書いているとき、わたしのいる場所のようなものがあるとしたら、そこへは入ろうとして入れる場所ではないんですよね。勝手に入ってるのかもしれないし、引き摺られているのかもしれない。 でも、その場所での世界観はがっちりあるから、工夫したりしてできるというものではないし、売れる売れないに関わらず、自分が表わしたものには自信があるんです。 LIVEで歌っているときも、あとから素になってみると、普段のわたしが絶対しないような表情や動きをしたりしてるから、やっぱり無意識というか、別の場所にいるんだと思います。最初は緊張してるから前の壁とか見てるんですけど、入っちゃったら前は見てるんでしょうけどあんまり焦点は定まらない。でも歌が終わって、次の歌がはじまるまでの間、みんながMCを待ってるときなんかは一瞬素に戻ってるから、なんか動物園の動物になったような気分になる。見られてる気持ち。ぜんぜんいやじゃないんですけど。見に来てくれる人が増えたせいか、この間も渋谷のスペイン坂でラジオに出てるとき、そう思った。わたし、どこでも言ってるんですけど、このアルバムが自分の音楽のスタートだと思っているから。
from J-SKYweb『Web-Made Pretty Witch
Last-modified: Fri, 04 Jun 2021 11:43:37 JST (1029d)